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絵絹
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えぎぬ
ふりがな文庫
“
絵絹
(
えぎぬ
)” の例文
われらが俗に画と称するものは、ただ
眼前
(
がんぜん
)
の人事風光をありのままなる姿として、もしくはこれをわが審美眼に
漉過
(
ろくか
)
して、
絵絹
(
えぎぬ
)
の上に移したものに過ぎぬ。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
私の最初の先生は、その箕面の滝と殆ど同じぐらいの温順さにおいて
紅毛氈
(
あかもうせん
)
の上へ端然と坐して
絵絹
(
えぎぬ
)
に向っていた。そして私のために一本の竹を描いて見せた。
大切な雰囲気:03 大切な雰囲気
(新字新仮名)
/
小出楢重
(著)
見れば風呂敷包みのほかにも紙に巻いた
絵絹
(
えぎぬ
)
らしいものを持っている。
戯作三昧
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
白と
紅
(
べに
)
とが解けあったところを、指のさきに
掬
(
すく
)
いとると、
傍
(
かたわら
)
の
絵絹
(
えぎぬ
)
の上へ、くるりと、女の腰の輪かくを一息に丸く描いて、その次には、上の方へもっていってポチリと点を打った
盛
(
も
)
り
上
(
あがり
)
をおいた。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
暗黒の其の
面
(
おもて
)
こそは
絵絹
(
えぎぬ
)
なりけれ。
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
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忘られし
絵絹
(
えぎぬ
)
の
面
(
おも
)
に
珊瑚集:仏蘭西近代抒情詩選
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
絵
常用漢字
小2
部首:⽷
12画
絹
常用漢字
小6
部首:⽷
13画
“絵”で始まる語句
絵
絵本
絵馬
絵具
絵端書
絵草紙
絵様
絵解
絵師
絵看板