“小法師”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
こぼし92.9%
こほうし7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腕のつけ根に起き上り小法師こぼしの喰いついた形、みにくい女の顔の形……見なれきったそれらの奇怪な形を清逸は順々に眺めはじめた。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「ほほ、ほほほほほ。お酒が毒になッて、おたま小法師こぼしがあるもんか。ねえ此糸さん。じゃア小万さん、久しぶりでお前さんのお酌で……」
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
羽黒の小法師こほうし、秋葉の行者ぎょうじゃ、二個はうたがいもなく、魔界の一党、狗賓ぐひんの類属。東海、奥州、ともに名代なだい天狗てんぐであつた。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
山伏やまぶしの首が、高く、とざした門を、上から俯向うつむいて見込む時、小法師こほうしの姿は、ひよいと飛んで、棟木むなぎしゃがんだ。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)