“静息”のいろいろな読み方と例文
旧字:靜息
読み方割合
やす25.0%
じっと25.0%
じつ25.0%
せいそく25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何時いつ例のことを切出さう。』その煩悶はんもんが胸の中を往つたり来たりして、一時いつときも心を静息やすませない。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
勇しい御気象にわたらせられるのですから、もう静息じっとしていらせられることの出来ないという御有様。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
そここゝの樹の下に雄雌をすめすの鶏、土を浴びて静息じつとして蹲踞はひつくばつて居るのは、大方羽虫を振ふ為であらう。丁度この林檎畠を隔てゝ、向ふに草葺くさぶきの屋根も見える——あゝ、お妻の生家さとだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ふうむ、俺が、もぐって来たのを、俺と知らずに、静息せいそくの法で、を隠したな!
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)