“じっと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
静止54.5%
凝乎9.1%
不動9.1%
凝然9.1%
静坐9.1%
静息9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私は正則の方をしてから、く、約一年りも麹町の二松学舎に通って、漢学許り専門に習っていたが、英語の必要——英語を修めなければ静止していられぬという必要が、日一日と迫って来た。
私の経過した学生時代 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
其の部屋は茶ノ間と覚しく凝乎耳を澄ますと鉄瓶の沸る音がジィンジィンと聞え、部屋には最初の男を加えて三四人は居るものと想像され
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
それから約二十分の間、私は曙館の塀に身を潜めて妻と其の相手の現われるのを凝乎待って居たのであります。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
あまりのことに旦那様は物もらず、身動きもなさらず、唯もう御二人を後から眺めて、不動其処へ棒立のまま——丁度、釘着にして了った人のように御成なさいました。
旧主人 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
凝然黙って居た二人は、同じ様に肩を顫わせてしくしくとき始めたのであります……。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)
用があって兜町紅葉屋へ行く。株式仲買店である。午前十時頃、店はき廻されるような騒ぎで、そこらに群がる男女の店員は一分間も静坐してはいられない。
一日一筆 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
勇しい御気象にわたらせられるのですから、もう静息していらせられることの出来ないという御有様。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)