“倭文”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
シドリ28.6%
しずり14.3%
しづ14.3%
しづり14.3%
しとり14.3%
やまとおり14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「昔をつた人が倭文シドリの帯を解き交換して、そこに迎へるために、婚舎としての廬屋を立てて妻問ひした」
真間・蘆屋の昔がたり (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
室の中を見ると、狛錦こまにしきくれあや倭文しずりかとりたてほこゆきくわなどのの盗まれた神宝があった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
手早く爐邊に置いたものは綾も珍らしき倭文しづ幡帶はたおび、手古奈は周章てた。餘りに突然な爲に、とみには兎角の分別がつかぬ。これを受けて終つては最早許したも同じではあるまいか。
古代之少女 (旧字旧仮名) / 伊藤左千夫(著)
此のとこの上にきら々しき物あり。人々恐る恐るいきて見るに、二〇二狛錦こまにしき二〇三くれあや二〇四倭文しづり二〇五かとりたて二〇六ほこ二〇七ゆきくはたぐひ、此の失せつる二〇八神宝かんだからなりき。
また美作久米郡倭文しとり東村大字戸脇字悪多位あくたいは、アクタに作った居、すなわち邑落ゆうらくで、近江滋賀郡石山寺の附近の幄谷あくたにの地名は、かつて勅使参回の折に、とばりを張った所ともいい
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
「朝鮮国より、玉六十八枚、金銀装横刀一ふり、鏡一面、倭文やまとおり二端、白眼鴾毛ぼうもう馬一匹、白鵠しろくぐい二翼、造顔師一人、御贄おんにえ五十かき、を献ず」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)