“白鵠”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
びやくこふ22.2%
クヾヒ22.2%
びやくかう11.1%
くゞひ11.1%
しろくぐい11.1%
はくちょう11.1%
シラトリ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眞夏まなつ白鵠びやくこふの歌かなしまむ。
春鳥集 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
白玉・赤玉・青玉・横刀・白馬・白鵠クヾヒ倭文シドリ若水沼間ワカミヌマ・鏡が譬喩になつて、縁起のよい詞が続いて居る。此等は名称の上の譬喩から、更に抽象的に敷衍して居るのである。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
白鵠びやくかうの夢はめたり
しやうりの歌 (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
再會していよ/\君が情ある人なることを知る。されど薔薇は既にしをれ、白鵠くゞひは復た歌はずなりぬ。おもふに君は聖母マドンナの恩澤に浴して、我にことなる好き運命に逢ひ給ふなるべし。
「朝鮮国より、玉六十八枚、金銀装横刀一ふり、鏡一面、倭文やまとおり二端、白眼鴾毛ぼうもう馬一匹、白鵠しろくぐい二翼、造顔師一人、御贄おんにえ五十かき、を献ず」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
たしか白鵠はくちょうであったろうか、それとも水浴するナイアスの白い素肌であったのかしら。
其貢物は皆国造家の「ことほぎ」シロであるが、其中、白鵠シラトリ生御調イケミツギは、殊に重要な呪物であつた。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)