“靭”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しな40.0%
つよ26.7%
ゆき13.3%
しなや6.7%
しわ6.7%
づよ6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
桜草はそのしなやかな緑色のじくをしずかにゆすりながらひとの聞いているのも知らないでうひとりごとを云っていました。
若い木霊 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
うなぎの腹のようなつよなめらかさと、羊皮紙のような神秘な白い色とが、柚木の感覚にいつまでも残った。
老妓抄 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
室の中を見ると、狛錦こまにしきくれあや倭文しずりかとりたてほこゆきくわなどのの盗まれた神宝があった。
蛇性の婬 :雷峰怪蹟 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
その一本一本の指はしなやかに、繊細な神経を持った生物のように動くのだった。肥っていて丸味を持ってはいたが、整った線で細長い感じだった。
指と指環 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
このしわいお料理をんでいるから、知っています。
そう考えて来ると、ジワジワとねばりづよい昂揚が、心の中に盛り上って来た。
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)