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『指と指環』
ふりがな文庫
『
指と指環
(
ゆびとゆびわ
)
』
銀座裏のカッフェ・クジャクの内部はまだ客脚が少なく、閑散を極めていた。 彼は、焦茶色の外套の襟で頤を隠して、鳶色のソフトを眼深に引き下げていた。そして、室の中を一渡り見渡してから、彼は隅のテーブルへ行って身体を投げ出した。 「いらっしゃいま …
著者
佐左木俊郎
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
文字種別
新字新仮名
読書目安時間
約12分(500文字/分)
朗読目安時間
約19分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
端
(
ぱし
)
振
(
ぶ
)
靭
(
しなや
)
伴
(
ともな
)
掌
(
たなごころ
)
潜
(
もぐ
)
間
(
けん
)
落胆
(
らくたん
)
慎
(
つつ
)
絡
(
から
)
縋
(
すが
)
睨
(
にら
)
鳶色
(
とびいろ
)
睜
(
みは
)
蒼々
(
あおあお
)
蔵
(
しま
)
蚕
(
かいこ
)
蟇口
(
がまぐち
)
袂
(
たもと
)
見逃
(
みのが
)
視詰
(
みつ
)
貶
(
けな
)
足掻
(
あが
)
身体
(
からだ
)
這入
(
はい
)
鈍白
(
にぶじろ
)
銜
(
くわ
)
鏤
(
ちりば
)
靄
(
もや
)
頤
(
あご
)
上簇
(
じょうぞく
)
撓
(
たわ
)
動作
(
どうさ
)
啄
(
ついば
)
嘴
(
くちばし
)
四辺
(
あたり
)
嵌
(
は
)
巴里
(
パリ
)
弄
(
もてあそ
)
彰子
(
あきこ
)
怪訝
(
けげん
)
掴
(
つか
)
掻
(
か
)
揺
(
ゆ
)
眼深
(
まぶか
)
撮
(
つま
)
敲
(
たた
)
最早
(
もはや
)
気忙
(
きぜわ
)
浄
(
きよ
)
清楚
(
せいそ
)
游
(
およ
)
濠端
(
ほりばた
)
煙草
(
たばこ
)
燦然
(
さんぜん
)
片
(
かた
)