“靭猿”の読み方と例文
読み方割合
うつぼざる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その混雑のうちに番数もだんだん進んで、夕の七ツ時(午後四時)を少し過ぎた頃に常磐津の「靭猿うつぼざる」の幕が明くことになった。踊り子はむろん猿曳と女大名とやっこと猿との四人である。
他処は知らず今も紀州に猴神の社若干あり、祭日に百姓ども五、六里も歩んでもうずる事少なからぬ。さるまさると『靭猿うつぼざる』の狂言に言えるごとく、作物蕃殖を猴の名に寄せて祝い祈るという。