しなや)” の例文
その一本一本の指はしなやかに、繊細な神経を持った生物のように動くのだった。肥っていて丸味を持ってはいたが、整った線で細長い感じだった。
指と指環 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
彼は一瞬間、その女の顔をにらむようにして視詰めた。そして無言で、すぐにその手を握った。細長いしなやかな白い指だった。
指と指環 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
そのしなやかな白い指の先に、素晴らしく大きな青光りのダイヤが、街燈の光線を受けて、青く赤く紫に、きらきらと光った。
指と指環 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)