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しづ
ふりがな文庫
“
鎭
(
しづ
)” の例文
新字:
鎮
若しわが説くところ汝の
饑
(
うゑ
)
を
鎭
(
しづ
)
めずば、汝ベアトリーチェを見るべし、さらば彼は汝のために全くこれらの疑ひを解かむ 七六—七八
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
年表には「東風にて西神田町一圓に類燒し、又北風になりて、
本銀町
(
ほんしろかねちやう
)
、
本町
(
ほんちやう
)
、
石町
(
こくちやう
)
、
駿河町
(
するがちやう
)
、
室町
(
むろまち
)
の邊に至り、夜
亥
(
ゐ
)
の
下刻
(
げこく
)
鎭
(
しづ
)
まる」
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「あなたに水を何處で汲んで來て上げられるか、教へて下さい。」セント・ジョンが云ふ、「本當に氣を
鎭
(
しづ
)
めなくつちやいけません。」
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
それに主人新三郎の遠縁に當る美しい中年増のお吉、外に下女やら
庭掃
(
にはは
)
きやら、ほんの五六人がなりを
鎭
(
しづ
)
めて、主人夫婦の歸りを待つて居りました。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
然
(
しか
)
し、
夫人
(
ふじん
)
は
氣
(
き
)
を
鎭
(
しづ
)
めて、
近
(
ちか
)
くにゐる
同志
(
どうし
)
の
婦人達
(
ふじんたち
)
を
招
(
よ
)
び
集
(
あつ
)
めた。
近所
(
きんじよ
)
から
醫師
(
いし
)
も
來
(
き
)
て、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
應急手當
(
おふきふてあて
)
が
施
(
ほどこ
)
された。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
▼ もっと見る
斯迄
(
かくまで
)
に取立し事やと存じ
仰天
(
ぎやうてん
)
は仕つり候へども萬一
荒立
(
あらだて
)
に成らんかと心を
鎭
(
しづ
)
め其後機を見合せ
意見
(
いけん
)
致し候へども
勿々
(
なか/\
)
以て用いひまじき
樣子
(
やうす
)
に付兎に角事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
新築
(
しんちく
)
の
家
(
いへ
)
を
蹈
(
ふ
)
んで、
屋敷
(
やしき
)
のわるい
魂
(
たましひ
)
を
鎭
(
しづ
)
め
舞
(
ま
)
ふ
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
が、
手
(
て
)
に
捲
(
ま
)
きつけた
玉
(
たま
)
を、
今
(
いま
)
鳴
(
な
)
らしてゐることよ。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
物狂ほしく力を
籠
(
こ
)
めて我
臂
(
ひぢ
)
を握り、あやしく抑へ
鎭
(
しづ
)
めたる聲して、アントニオ、われは卑しき兇行者たらんを嫌へり、然らずば直ちに此劍もて汝が僞多き胸を刺すならん
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
お
前達
(
まへたち
)
は
荒神
(
くわうじん
)
さまを
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
ませう。ほら、
臺所
(
だいどころ
)
の
竈
(
かまど
)
の
上
(
うへ
)
に
祭
(
まつ
)
る
神
(
かみ
)
さまのことを
荒神
(
くわうじん
)
さまと
言
(
い
)
ひませう。あゝして
火
(
ひ
)
を
鎭
(
しづ
)
める
神
(
かみ
)
さまばかりでなく、
父
(
とう
)
さんの
田舍
(
ゐなか
)
では
種々
(
いろ/\
)
なものを
祭
(
まつ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「
騷
(
さわ
)
ぐな、おのれ
等
(
ら
)
——
鎭
(
しづ
)
まれ、
鎭
(
しづ
)
まれ。」と
告
(
の
)
つて
壓
(
お
)
すやうであつた。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
見よ、長城の嶮にして八達嶺は雲
鎭
(
しづ
)
む。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
是においてか、我を知ることわがごとくなりし淑女、わが亂るゝ魂を
鎭
(
しづ
)
めんとて、我の未だ問はざるさきに口を
啓
(
ひら
)
き 八五—八七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
そしてこゝの主人によつてもそれを逐ひ拂ふことも
鎭
(
しづ
)
めることも出來ないのはどんな犯罪であらうか——
眞夜半
(
うしみつ
)
時分に、あるときは火事となり
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
明日は殿樣江戸表出立といふ騷ぎ、邸内は宵までごつた返して、
亥刻
(
よつ
)
半頃からは、その反動でピタリと
鎭
(
しづ
)
まります。
銭形平次捕物控:078 十手の道
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鎭
(
しづ
)
めて御聞あれその市之丞とやらが家主の名も知れず
殊
(
こと
)
に當人の
名前
(
なまへ
)
住居
(
ぢうきよ
)
も
知
(
しら
)
ずとは是怪しき證據の第一なり廿五兩といふ大金を
受取
(
うけとり
)
ながら其人の名前住所を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
既にして波上の鳥と波底の魚と、一齊に
鎭
(
しづ
)
まり、鷲の翼の
水面
(
みのも
)
を
掩
(
おほ
)
ふこと
蓮葉
(
はちすは
)
の如くなりき。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
新室
(
にひむろ
)
を
蹈
(
ふ
)
み
鎭
(
しづ
)
め
子
(
こ
)
が
手玉
(
ただま
)
鳴
(
な
)
らすも。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
鎭
(
しづ
)
まらせ
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
語れる者の誰なるをみんとのわが願ひを、顏を合すにあらざれば絶えて
鎭
(
しづ
)
まることなきばかり深くせしかど 四九—五一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
私は彼の犬がそこで寢てゐるのを、朝になつてよく見たものだ。さう思ひ付くといくらか氣が
鎭
(
しづ
)
まつて横になつた。
四邊
(
あたり
)
がしんとすると神經も落着く。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
下女の上ずつた聲が、次の間から響くと、恐ろしい豫感に、騷ぎは水をぶつ掛けたやうに
鎭
(
しづ
)
まりました。
銭形平次捕物控:054 麝香の匂ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
偖
(
さて
)
又
(
また
)
爰
(
こゝ
)
に
武州
(
ぶしう
)
熊谷堤
(
くまがいづつみ
)
の
外
(
はづ
)
れに
寶珠花屋
(
はうじゆばなや
)
八五郎と云居酒屋あり亭主八五郎は此邊の
口利
(
くちきゝ
)
にて
喧嘩
(
けんくわ
)
或ひは出入等之ある時は
毎
(
いつ
)
も
扱
(
あつか
)
ひに
這入
(
はひり
)
ては
其騷動
(
そのさうどう
)
を
鎭
(
しづ
)
めけるに
渠
(
かれ
)
が云事は皆是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
汐風
(
しほかぜ
)
兩
(
りやう
)
の
頬
(
ほ
)
を吹きて、呼吸漸く
鎭
(
しづ
)
まり、彼方の岸に登りしときは、心も頗るおちゐたり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
末
(
すゑ
)
鎭
(
しづ
)
み
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
子よ汝はこれをこの光(我この
中
(
うち
)
にて汝に物言ふ)のなかにて
鎭
(
しづ
)
めぬ、こはかく高く飛ばしめんため羽を汝に着せし淑女の
恩惠
(
めぐみ
)
によれり 五二—五四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
「女の子も四十幾つとなれば、抱附きばえもしないよ。まア、氣を
鎭
(
しづ
)
めて親分の話を聽くが宜い」
銭形平次捕物控:287 血塗られた祝言
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兄弟よ、愛の徳われらの
意
(
こゝろ
)
を
鎭
(
しづ
)
め、我等をしてわれらの
有
(
も
)
つ物をのみ望みて他の物に
渇
(
かわ
)
くなからしむ 七〇—七二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
鎭
(
しづ
)
まり返つた隅田川の夜氣を亂して、船の中には、一
瞬
(
しゆん
)
氣違ひ染みた
旋風
(
せんぷう
)
が捲き起つたのです。
銭形平次捕物控:091 笑い茸
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「お
鎭
(
しづ
)
まり下さい、——私は無事でございます。藤屋彌太郎はこの通り無事に生きて居ります」
銭形平次捕物控:177 生き葬ひ
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
福井町の加納屋は、
鳴
(
なり
)
を
鎭
(
しづ
)
めて嚴重な板塀の中に閉ぢ籠つたやうな家でした。時刻はまだ思ひの外早くて、
辰刻半
(
いつゝはん
)
(九時)頃の秋の陽が、その外廓を物々しく照らして居ります。
銭形平次捕物控:224 五つの壺
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
それは兎も角として、春木町の綱田屋の騷ぎは、それつきりなりを
鎭
(
しづ
)
めてしまひました。
銭形平次捕物控:220 猿蟹合戦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「それから外へ飛び出して心を
鎭
(
しづ
)
め、家の中が騷ぎ始めて、醫者の驅けつるのを見極め、主人が間違ひもなく死んだと判つた頃、もう大丈夫と素知らぬ顏で歸つて來たに違ひあるまい」
銭形平次捕物控:248 屠蘇の杯
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見よげな
袷
(
あはせ
)
に着換へさせ、頬を撫でたり、襟を直したり、髮を掻き上げたりしてゐる二人の年増女、——娘の死の
裝
(
よそほ
)
ひに餘念もなくひたりきつて、悲しみの底に
鎭
(
しづ
)
まり返つて居た二人の女が
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
「甚助野郎は
鎭
(
しづ
)
まつたのか」
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
鎭
部首:⾦
18画
“鎭”を含む語句
寢鎭
押鎭
金波鎭漢紀武
有鎭
鎭靜劑
鎭守
鎭魂曲
鎭座
鎭西
風鎭
取鎭
鎭魂歌
鎭魂樂
鎭靜藥
鎭靜
鎭花祭
鎭臺
鎭痛油
鎭痛劑
鎭撫
...