“鎭:しづ” の例文
“鎭:しづ”を含む作品の著者(上位)作品数
野村胡堂11
アリギエリ・ダンテ2
ハンス・クリスチャン・アンデルセン1
北原白秋1
島崎藤村1
“鎭:しづ”を含む作品のジャンル比率
文学 > イタリア文学 > 詩28.6%
文学 > ドイツ文学 > その他のゲルマン文学14.3%
文学 > 英米文学 > 小説 物語3.4%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
しかし、夫人ふじんしづめて、ちかくにゐる同志どうし婦人達ふじんたちあつめた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
あゝしてしづめるかみさまばかりでなく、とうさんの田舍ゐなかでは種々いろ/\なものをまつりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
中心をしづめ、その周圍まはりなる一切の物を動かす宇宙のさがは、己が源より出づるごとく、こゝよりいづ 一〇六—一〇八
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
明日は殿樣江戸表出立といふ騷ぎ、邸内は宵までごつた返して、亥刻よつ半頃からは、その反動でピタリとしづまります。
既にして波上の鳥と波底の魚と、一齊にしづまり、鷲の翼の水面みのもおほふこと蓮葉はちすはの如くなりき。
兄弟よ、愛の徳われらのこゝろしづめ、我等をしてわれらのつ物をのみ望みて他の物にかわくなからしむ 七〇—七二
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
語れる者の誰なるをみんとのわが願ひを、顏を合すにあらざれば絶えてしづまることなきばかり深くせしかど 四九—五一
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そして、また、彼は物騷に見えた。彼の黒い眼はきら/\と光つてゐた。つとめて氣をしづめて、彼は附け加へた——
しかし、この猛々たけ/″\しい喜びも、はやまつてゐた脈搏がしづまると同じはやさで鎭まつていつた。
しづまり返つた隅田川の夜氣を亂して、船の中には、一しゆん氣違ひ染みた旋風せんぷうが捲き起つたのです。
汐風しほかぜりやうを吹きて、呼吸漸くしづまり、彼方の岸に登りしときは、心も頗るおちゐたり。
若しわが説くところ汝のうゑしづめずば、汝ベアトリーチェを見るべし、さらば彼は汝のために全くこれらの疑ひを解かむ 七六—七八
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
下女の上ずつた聲が、次の間から響くと、恐ろしい豫感に、騷ぎは水をぶつ掛けたやうにしづまりました。
「女の子も四十幾つとなれば、抱附きばえもしないよ。まア、氣をしづめて親分の話を聽くが宜い」
それに主人新三郎の遠縁に當る美しい中年増のお吉、外に下女やら庭掃にははきやら、ほんの五六人がなりをしづめて、主人夫婦の歸りを待つて居りました。
「おしづまり下さい、——私は無事でございます。藤屋彌太郎はこの通り無事に生きて居ります」
それは兎も角として、春木町の綱田屋の騷ぎは、それつきりなりをしづめてしまひました。
新室にひむろしづが 手玉ただまらすも。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
「それから外へ飛び出して心をしづめ、家の中が騷ぎ始めて、醫者の驅けつるのを見極め、主人が間違ひもなく死んだと判つた頃、もう大丈夫と素知らぬ顏で歸つて來たに違ひあるまい」
新築しんちくいへんで、屋敷やしきのわるいたましひしづをんなが、きつけたたまを、いまらしてゐることよ。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
福井町の加納屋は、なりしづめて嚴重な板塀の中に閉ぢ籠つたやうな家でした。時刻はまだ思ひの外早くて、辰刻半いつゝはん(九時)頃の秋の陽が、その外廓を物々しく照らして居ります。
見よ、長城の嶮にして八達嶺は雲しづむ。
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
「甚助野郎はしづまつたのか」
年表には「東風にて西神田町一圓に類燒し、又北風になりて、本銀町ほんしろかねちやう本町ほんちやう石町こくちやう駿河町するがちやう室町むろまちの邊に至り、夜下刻げこくしづまる」と云つてある。
寿阿弥の手紙 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
すゑしづ
新頌 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
お玉の死顏に、最後の化粧をさせて、見よげなあはせに着換へさせ、頬を撫でたり、襟を直したり、髮を掻き上げたりしてゐる二人の年増女、——娘の死のよそほひに餘念もなくひたりきつて、悲しみの底にしづまり返つて居た二人の女が、世にもすぐれて美しいのに、錢形平次も驚きの眼を見張りました。
——このなかを、れてんだあを銀杏いてふ一枝ひとえだが、ざぶり/\とあめそゝいで、波状はじやうちうかたちは、流言りうげんおにつきものがしたやうに、「さわぐな、おのれ——しづまれ、しづまれ。」とつてすやうであつた。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)