“ゆっくり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
悠然30.0%
10.0%
寛悠10.0%
徐々10.0%
悠々10.0%
悠揚10.0%
緩々10.0%
緩然10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そうかね、私にかまわないでお出かけよ、私も今日は日曜だから悠然していられない」
酒中日記 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
「出るなんて、まあ。——出るにしても、もっとしたらさそうなもんじゃないか」
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「窓を明けましょうか」と聞いた。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
先ず一ツ奥歯をスッと吸って、寛悠と構えた処は、生命保険の勧誘も出来そうに見えた。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
此んな事とは知らずに伯父さんはく寝ている。極めて平和的に寝ている。勿論戦争的に寝る奴もあるまい。口をいている。喉は汽車が徐々と走る時のような音を立てている。
いたずら小僧日記 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
幾らお前が強情を張った所で、一旦ここへ連れて来た以上は、もう帰す気配いはないから、其意悠々してお。夜も寒くないに、毛皮も沢山用意してあるから……。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
真田幸村に対しても、決して粗略には存じません。萌黄色の海のような、音に聞いた淀川が、大阪を真二つに分けたように悠揚流れる。
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
起きようと寝ようと勝手次第、おを食べるなら、冷飯があるから茶漬にしてやらっせえ、水を一手桶んであら、いか、そしてまあ緩々と思案をするだ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
私も反対側の車道で停車を命じ、席の窓から容子を窺って居りますと、二人は四辺に人無きを幸いに手に手を取って一段一段緩然と其の石段を上って行くのであります。
陳情書 (新字新仮名) / 西尾正(著)