“のろ/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徐々40.0%
呪々20.0%
緩々20.0%
緩漫20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
と、アンドレイ、エヒミチはかしらりながら、相手あひてずに徐々のろ/\話出はなしだす。かれはなしをするときひとぬのがくせ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
大日本日高見ひたかみの国、国々に伝はるありとある歌諺うたことわざ、又其旧辞そのもとつごと、第一には、中臣の氏の神語り、藤原の家の古物語、多くの語りごとを絶えては考へ継ぐ如く、語り進んでは途切れ勝ちに、呪々のろ/\しく
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
出がらしになつた急須の茶滓を茶碗の一つに空けて、机の下から小さい鐵葉ブリキの茶壺を取出したが、その手付がいかにもものぐさ相で、私の樣な氣の早い者が見ると、もどかしくなる位緩々のろ/\してゐる。
札幌 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
……あゝ、老人らうじんといふものは、んでゞもゐるかのやうに、太儀たいぎさうに緩漫のろ/\と、おもくるしう、蒼白あをじろう、なまりのやうに……