“ゆる/\”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
緩々50.0%
寛々28.6%
徐々14.3%
緩〻7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今晩一泊なすって緩々ゆる/\お話もしたいとめても聞入れず、振り切って横浜へいらしったが、それっ切りだおたくへ帰らんかえ
さう言ひ乍ら平次と八五郎は、寛々ゆる/\として母家へ歸つて行くのです。其處では手代の春之助が、我物顏に帳場に坐つて、何やら狸算用に餘念もありません。
と渠は徐々ゆる/\歩き出しながら、袂を探つて何やら小さい紙包を取出して、旅館の窓から洩れる火光あかりひらいて見たが
病院の窓 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
長閑に一服吸ふて線香の烟るやうに緩〻ゆる/\と烟りをき出し、思はず知らず太息ためいき吐いて、多分は良人うちの手に入るであらうが憎いのつそりめがむかふへ廻り
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)