“かんかん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:カンカン
語句割合
寛々22.0%
緩々19.5%
看貫17.1%
侃々7.3%
貛々4.9%
閑々4.9%
韓幹4.9%
乾々2.4%
体重器2.4%
桓々2.4%
(他:5)12.2%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうかすると、庭と申そうより、寛々かんかんとした空き地の広くおありになる宮よりは、もっと手入れが届いて居そうな気がする。
死者の書 (新字新仮名) / 折口信夫(著)
初めてつけたこの麻の支那服の著心地きごこちのいいことは、実に寛々かんかんとしてさばさばしている。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
永左衛門は運座で三才に抜けた自分の句を反芻しながら、それでも緩々かんかんたる気持で足を運んで居りました。
こう緩々かんかんと、無人のきょうでも行くようなのは、何とも怪しむべきかぎりであった。
私本太平記:08 新田帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
看貫かんかんで紙屑に売られる程度を最後の落ちとしなければならぬ。
音や看貫かんかんや、作の具合を見ると、銅に金鍍金きんめっきをしたものらしく、安置物によくある品ですが、水に入ったのは昨今の様子で、大した変色もせず、さび上がってはいません。
大哲スピノザ、少壮にして猶太ユダヤ神学校にあるや、侃々かんかんの弁を揮つて教条を議し、何のはばかる所なし。
閑天地 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
沼南はまた晩年を風紀の廓清かくせいささげて東奔西走廃娼禁酒を侃々かんかんするに寧日ねいじつなかった。
三十年前の島田沼南 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
これが、支那料理にある貛々かんかんしゃに当るかも知れない。
たぬき汁 (新字旧仮名) / 佐藤垢石(著)
これが支那料理にある貛々かんかんしゃに当たるかも知れない。
たぬき汁 (新字新仮名) / 佐藤垢石(著)
あたまの中ではいろんな思いがさわがしく駈けめぐっているが、外見そとみはいかにも閑々かんかんとしてお妾のごとく退屈そうだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
二人が長堤を閑々かんかんと歩いていた時、屋形船から首を出して、お雪ちゃんに認められたところの男が、あわただしく首を引込めてから、船の中で大あくびをし、
大菩薩峠:33 不破の関の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
運が好ければ韓幹かんかんの馬でも百円位で買はふ気で居り、支那の笑話にある通り、杜荀鶴とじゆんかくの鶴の画なんといふ変なものをも買はぬとは限らぬ勢で、それでも画のみならまだしもの事
骨董 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
歌麿うたまろがかったものにも色気を出す、大雅堂たいがどう竹田ちくでんばたけにもくわを入れたがる、運が好ければ韓幹かんかんの馬でも百円位で買おう気でおり、支那の笑話しょうわにある通り
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
絢爛けんらんの秋が過ぎて、落つるものは落ちつくし、るゝものは枯れ尽し、見るもの皆乾々かんかん浄々じょうじょうとして、さびしいにも寂しいが、寂しい中にも何とも云えぬあじがある。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
最近体重器かんかんにかかりませんが、正月頃用件で郷里の広島に帰った時には二十三貫ありました、図体ずうたいばかりで恥かしい次第ですよ、と赤瀬が云うのに、いや、羨しいことです、我々のは恥かしくて何貫目ありますなどと人様には云えませんよ
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
かの下士官の年功あるものはもって文官に選挙し、地方郡区の人民は桓々かんかんたる武夫をばその牧民官と仰がざるべからざらしめ、しかしていかなる高官大位の人も、いかなる博学多識の大学校の博士も、もしくは各中小学の教師も
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
人ニ郷党自好じこうノ士アリ。詩ニモマタ郷党自好ノ詩アリ。桓寛かんかんガ『塩鉄論えんてつろん』ニ曰ク鄙儒ひじゅ都士としカズト。信ズベシ矣。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ところが漢奸かんかんだというので漢口の附近で一網打尽に殺戮さつりくされたらしい。
回想録 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
その晩、漢の軍侯ぐんこう管敢かんかんという者が陣を脱して匈奴の軍にくだった。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
竹林院ノ中納言公重きんしげは、そんな閑寛かんかんたるふうではなかった。
「オお六ちゃん、かんかん結ってやろうか髪、今松小父さんが髪を」
寄席 (新字新仮名) / 正岡容(著)