“閑々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんかん40.0%
かん/\40.0%
ひま/\20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あたまの中ではいろんな思いがさわがしく駈けめぐっているが、外見そとみはいかにも閑々かんかんとしてお妾のごとく退屈そうだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
伝兵衛が背伸びをしながら、金唐声きんからごえでそう叫び掛けたが、先生は遠眼鏡の筒先を廻しながら、閑々かん/\右眄左顧うべんさこしていられる。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
おくみはそこへ女中代りに這入はひつて、閑々ひま/\にさういふものを教へて貰ふ女になつた。養母は間もなく、考へどほりに、青山の方の或伯爵家へお針女に這入つて今にそこに勤めてゐる。
桑の実 (新字旧仮名) / 鈴木三重吉(著)