閑々かん/\)” の例文
伝兵衛が背伸びをしながら、金唐声きんからごえでそう叫び掛けたが、先生は遠眼鏡の筒先を廻しながら、閑々かん/\右眄左顧うべんさこしていられる。
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
豊島町一丁目へは一と走りですが、平次は大して急ぐ樣子もなく閑々かん/\として戀愛論を始めるのです。