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侃々
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かんかん
ふりがな文庫
“
侃々
(
かんかん
)” の例文
沼南はまた晩年を風紀の
廓清
(
かくせい
)
に
捧
(
ささ
)
げて東奔西走廃娼禁酒を
侃々
(
かんかん
)
するに
寧日
(
ねいじつ
)
なかった。が、壮年の沼南は廃娼よりはむしろ拝娼で艶名隠れもなかった。
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
もっとも善かれ悪かれ決戦ときめた
戦
(
いくさ
)
である、誰にしてもこの合戦におくれることはできないにちがいない。みんな
肩肱
(
かたひじ
)
を張って
侃々
(
かんかん
)
とののしり叫んだ。
城を守る者
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
信念の巌は死もこれを動かす能はず、
況
(
いは
)
んや
区々
(
くく
)
たる地上の権力をや。大哲スピノザ、少壮にして
猶太
(
ユダヤ
)
神学校にあるや、
侃々
(
かんかん
)
の弁を揮つて教条を議し、何の
憚
(
はばか
)
る所なし。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
二条流では頓阿から二条流歌学を
承
(
う
)
けた権大僧都
経賢
(
きょうけん
)
がおり、冷泉流では為秀に教をうけた
今川了俊
(
いまがわりょうしゅん
)
が、幼き冷泉
為尹
(
ためまさ
)
(為秀の
甥
(
おい
)
で後を
嗣
(
つ
)
いだ)をたすけて
侃々
(
かんかん
)
の論を吐いていた。
中世の文学伝統
(新字新仮名)
/
風巻景次郎
(著)
侃
漢検準1級
部首:⼈
8画
々
3画
“侃々”で始まる語句
侃々諤々