“侃々諤々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんかんがくがく75.0%
かん/\がく/\25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
侃々諤々かんかんがくがくも、景助や五郎八の悲嘆慷慨ひたんこうがいも、そこここのすったもんだも、一様に、黙りかえって、十三絃のまろぶ音につれて聞える琴歌ことうたにしばし耳をすまし合った。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃の二葉亭の同窓から聞くと、暇さえあると西へる手紙を書いていたそうで、その手紙がイツデモ国際問題に関する侃々諤々かんかんがくがくの大議論で、折々は得意になって友人に読んで聞かせたそうだ。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
そこでたとひ第一義的な問題にいての、所謂いはゆる侃々諤々かん/\がく/\の議論が出ても、それは畢竟ひつきやうするに、頭脳のよさの誇り合ひであり、衒学げんがくの角突合であり、機智のひらめかし合ひで、それ以上の何物でもないと
良友悪友 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)