侃々諤々かんかんがくがく)” の例文
侃々諤々かんかんがくがくも、景助や五郎八の悲嘆慷慨ひたんこうがいも、そこここのすったもんだも、一様に、黙りかえって、十三絃のまろぶ音につれて聞える琴歌ことうたにしばし耳をすまし合った。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃の二葉亭の同窓から聞くと、暇さえあると西へる手紙を書いていたそうで、その手紙がイツデモ国際問題に関する侃々諤々かんかんがくがくの大議論で、折々は得意になって友人に読んで聞かせたそうだ。
二葉亭四迷の一生 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
「いや、侃々諤々かんかんがくがく、筆は決して曲げない」
勝ち運負け運 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)