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看貫
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かんかん
ふりがな文庫
“
看貫
(
かんかん
)” の例文
が、いずれも同じことで、中味は綺麗に
掏
(
す
)
り替えられ、砂利と金物の屑を詰めて、巧みに
看貫
(
かんかん
)
(重量)を
誤魔化
(
ごまか
)
しただけの事です。
銭形平次捕物控:031 濡れた千両箱
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
非常な高価と苦心とを以て集め
来
(
きた
)
った駒井の書物も、これを手放すとなると二束三文である。
看貫
(
かんかん
)
で紙屑に売られる程度を最後の落ちとしなければならぬ。
大菩薩峠:39 京の夢おう坂の夢の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「何ですね。若旦那だって、商売人の子じゃござんせんか。このくらい手近かにある現品の
吟味
(
ぎんみ
)
を、今更、
表
(
おもて
)
に
晒
(
さら
)
して野暮な実物
看貫
(
かんかん
)
も出来ないじゃござんせんか。つもっても、ごろうじましな」
生々流転
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
その間に、
桟橋
(
さんばし
)
にある彼等の本船は、すべての積荷を終ってしまう。一万トンもある船腹は、不良品に充満する。石炭は、
看貫
(
かんかん
)
をごまかし放題ごまかして、どしどしと、その期間に積みこまれた。
かんかん虫は唄う
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
井戸の外でそれを受取った銭形の平次、しばらく「
諏訪法性
(
すわほっしょう
)
の
兜
(
かぶと
)
」のように、
濡
(
ぬ
)
れた金の茶釜を眺めておりましたが、やがて両手で捧げて
看貫
(
かんかん
)
(重さ)を引くと
銭形平次捕物控:092 金の茶釜
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
音や
看貫
(
かんかん
)
や、作の具合を見ると、銅に
金鍍金
(
きんめっき
)
をしたものらしく、安置物によくある品ですが、水に入ったのは昨今の様子で、大した変色もせず、
錆
(
さび
)
上がってはいません。
銭形平次捕物控:069 金の鯉
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
相手が人間だけに、
看貫
(
かんかん
)
(量目)を勘定して、砂利を詰め替えたのは憎いじゃありませんか
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“看貫”の意味
《名詞》
品物の量目をはかり、その斤量を定めること。
「看貫秤」(=台秤)の略。
(出典:Wiktionary)
看
常用漢字
小6
部首:⽬
9画
貫
常用漢字
中学
部首:⾙
11画
“看”で始まる語句
看
看護
看板
看破
看做
看過
看病
看護婦
看経
看客