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緩々
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ゆる/\
ふりがな文庫
“
緩々
(
ゆる/\
)” の例文
皺
(
しか
)
めテも左樣の毒藥にて候かと恐れし色をぞ
示
(
しめ
)
したり
折節
(
をりふし
)
下
(
した
)
より午飯の
案内
(
あんない
)
に半兵衞は
暫
(
しば
)
し頼みまする
緩々
(
ゆる/\
)
見物せられよと寶澤を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今晩一泊なすって
緩々
(
ゆる/\
)
お話もしたいと
留
(
と
)
めても聞入れず、振り切って横浜へいらしったが、それっ切り
未
(
ま
)
だお
宅
(
たく
)
へ帰らんかえ
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
志郎は淡白な軍人氣質、信吾を除いては誰とも仲が好い、
緩々
(
ゆる/\
)
話をするなんかは大嫌ひで、毎日昌作と共に川にゆく、吉野とも親しんだ。——
鳥影
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「先に行つて待つて居ますさかい、お前様達は後から
緩々
(
ゆる/\
)
来て下さいませ。」
厄年
(新字旧仮名)
/
加能作次郎
(著)
乘合は外に
幇間
(
たいこ
)
末社を加へて六人、船頭の直助に出來るだけ
緩々
(
ゆる/\
)
と漕がせて、柳橋へ着いたのは
戌刻
(
いつゝ
)
少し前、——船の中に持ち込んだ物では、どうも酒が飮めない、丁度腹も空き加減だから
銭形平次捕物控:004 呪ひの銀簪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
か
憂
(
うれ
)
へん
又
(
また
)
誰
(
たれ
)
をか
恨
(
うら
)
むる所もなし
拙者
(
せつしや
)
は少々
認
(
したゝ
)
め物あれば
御免
(
ごめん
)
あれ貴殿は
緩々
(
ゆる/\
)
御咄
(
おはな
)
し成るべしと云ひつゝ其身は
机
(
つくゑ
)
に
懸
(
かゝ
)
りけり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
私
(
わし
)
は
直
(
すぐ
)
に
宅
(
うち
)
へ帰ります、大きにお世話になりました、また四五日内に来て
緩々
(
ゆる/\
)
話を致すが、何分用事のあることを打忘れて長居を致した、また来て話を
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
遣
(
つか
)
はすにより
緩々
(
ゆる/\
)
と
滯留
(
たうりう
)
して
金毘羅樣
(
こんぴらさま
)
へも參りたり江戸にもなき
珍
(
めづ
)
らしき
船遊山
(
ふなゆさん
)
でもして春になつてから
緩
(
ゆる
)
りと歸るがよし然すれば我等も都合して貴樣
達
(
たち
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
又「さア僕も此の頃帰京いたしお話は
種々
(
いろ/\
)
ありますが、何しろ雇人の耳に入っては宜しくないから、久々だから
何処
(
どこ
)
かで一杯やりながら
緩々
(
ゆる/\
)
とお話がしたいね」
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
只
緩々
(
ゆる/\
)
と変ったお方と碁を打つのが何よりの
楽
(
たのし
)
みとは、お
年若
(
としわか
)
に似合わぬ御風流なことでござりますな
後の業平文治
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
私は
彼方
(
あっち
)
へ往って
看経
(
かんきん
)
をしまってから
緩々
(
ゆる/\
)
と話をいたしましょうが、お前さん、軽はずみな事をなすってはなりませんよ、お前さんに会いたがって、毎日の様に
当寺
(
うち
)
へお参りに来る人があるから
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
緩
常用漢字
中学
部首:⽷
15画
々
3画
“緩”で始まる語句
緩
緩慢
緩漫
緩急
緩和
緩怠
緩徐調
緩怠至極
緩頬
緩衝