“緩頬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かんきょう66.7%
くわんけふ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし少しも逡巡しゅんじゅんすることなしに、承諾の返事をさせたのは、色糸のおちゃらが坂井夫人の為めに緩頬かんきょうの労を取ったのだと云ってもい。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
それが、今では、人名辞典を開けば、すなわち「葛原勾当」の項が、ちゃんと出ているのであるから、故勾当も、よいお孫を得られて、地下でかすかに緩頬かんきょうなされているかも知れない。
盲人独笑 (新字新仮名) / 太宰治(著)
暑き二箇月の間は、たちの人々チヲリに遊び給ひぬ。わがその群に入ることを得つるは、恐らくは小尼公の緩頬くわんけふに由れるなるべし。