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鈍々
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のろのろ
ふりがな文庫
“
鈍々
(
のろのろ
)” の例文
曇った鏡が人を映すように男は
鈍々
(
のろのろ
)
と主人を見上げた。年はまだ三十前、
肥
(
ふと
)
り
肉
(
じし
)
の薄皮だち、血色は激したために余計紅いが、
白粉
(
おしろい
)
を
透
(
とお
)
して、
我邦
(
わがくに
)
の人では無いように美しかった。
雪たたき
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
今になつて考へて見ても随分好い感じのしない
女
(
ひと
)
で、尻の大きい、肥つた、夏時などは
側
(
そば
)
へ寄ると
臭気
(
にほひ
)
のする程無精で、
挙動
(
ものごし
)
から言葉から、半分眠つてる様な、小児心にも
歯痒
(
はがゆ
)
い位
鈍々
(
のろのろ
)
してゐた。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
鈍
常用漢字
中学
部首:⾦
12画
々
3画
“鈍”で始まる語句
鈍
鈍色
鈍刀
鈍物
鈍重
鈍間
鈍根
鈍痛
鈍感
鈍染