“鈍間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
のろま84.6%
とんま15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
で、鈍間のろまな巡査も思わず身軽について行った。一分半ばかりで、このフランスの探偵は、イギリスの警部と私服の巡査とを仲間に加えた。
私が想像した通り、鬚が赤くて、眼がビィドロのようで、鈍間のろまらしい風付ふうつきであった。みな黒いざるのような帽子を、かぶっていた。
戦争雑記 (新字新仮名) / 徳永直(著)
「なに、どこにも見当らないって」その報告をきいた大江山警部は、鈍間とんまな刑事をなぐりたおしたい衝動しょうどうられたのを、やっとのことで我慢した。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
如何に其猫が鼠を捕りたくても歩く毎に鈴が鳴っては堪らない、之は鼠に自分の居場所を通知しつつ追いに行くのと同一である、如何に鈍間とんまな鼠でも鈴を着けた猫に捕られるようなことはあるまい
猫と色の嗜好 (新字新仮名) / 石田孫太郎(著)