鈍間とんま)” の例文
「なに、どこにも見当らないって」その報告をきいた大江山警部は、鈍間とんまな刑事をなぐりたおしたい衝動しょうどうられたのを、やっとのことで我慢した。
省線電車の射撃手 (新字新仮名) / 海野十三(著)
如何に其猫が鼠を捕りたくても歩く毎に鈴が鳴っては堪らない、之は鼠に自分の居場所を通知しつつ追いに行くのと同一である、如何に鈍間とんまな鼠でも鈴を着けた猫に捕られるようなことはあるまい
猫と色の嗜好 (新字新仮名) / 石田孫太郎(著)