“葉鉄”のいろいろな読み方と例文
旧字:葉鐵
読み方割合
ブリキ57.1%
ぶりき28.6%
うすがね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
開放あけはなした次の間では、静子が茶棚から葉鉄ブリキの罐を取出して、麦煎餅か何か盆に盛つてゐたが、それを持つて彼方むかうへ行かうとする。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
それから東京市の街燈を請負うけおって、初めて設けたのは、例の吉原の金瓶大黒の松本でした。燈はランプで、底の方の拡がった葉鉄ぶりきの四角なのでした。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
器用者の侯健こうけんは、やき物の窯場かまばも設けて、陶器すえものを焼きはじめ、武器の工廠こうしょうでは、連環れんかん馬鎧うまよろいからカギ鎗、葉鉄うすがねよろい、またあらゆる兵具を、日夜さかんに作っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)