“うすがね”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
薄金70.0%
葉鉄10.0%
薄鉄10.0%
薄銅10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黄金きんまた銀の薄金うすがねを覆輪に取って、しっくりと張るのだが、朱肉入、おごった印章入、宝玉の手奩にも、また巻煙草入まきたばこいれにも、使う人の勝手で異議はない。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
器用者の侯健こうけんは、やき物の窯場かまばも設けて、陶器すえものを焼きはじめ、武器の工廠こうしょうでは、連環れんかん馬鎧うまよろいからカギ鎗、葉鉄うすがねよろい、またあらゆる兵具を、日夜さかんに作っていた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
が、刺青いれずみだけは、かばいようもなかった。また薄鉄うすがね首枷くびかせも約束どおりに首の輪へめ込まれる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しなやかなこと、くじらのヒゲの如き薄銅うすがねの長い二本のむちだった。鞭には西域模様せいいきもようの金銀象嵌ぞうがんがちらしてある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)