“ぶりき”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ブリキ
語句割合
錻力46.7%
葉鉄13.3%
葉鐵13.3%
薄葉鉄6.7%
薄葉鐵6.7%
銑葉6.7%
鐵葉6.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二日市の橋元屋という旅館の裏に住んでいる時、突然に父が帰って来て、小さな錻力ぶりきのポンプを呉れた時の嬉しかった事は今でも忘れていない。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
先生は大抵私に水注みづつぎの役を吩咐いひつけられる。私は、葉鉄ぶりきで拵へた水差を持つて、机から机と廻つて歩く。
二筋の血 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
先生は大抵私に水注みづつぎの役を吩附いひつけられる。私は、葉鐵ぶりきで拵へた水差を持つて、机から机と𢌞つて歩く。
二筋の血 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
命の紙と蝋づけの薄葉鉄ぶりきの人を吊るしつつ
第二邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
片思の薄葉鐵ぶりき職人はぢり/″\と赤い封蝋を溶かし、黄色い支那服の商人は生温い挨拶の言葉をかけて戸毎を覗き初める。
思ひ出:抒情小曲集 (旧字旧仮名) / 北原白秋(著)
弾機ばねの廻らぬ自働車ママ銑葉ぶりきの台へ載せたまま馬車に轣かせてやりませう
都会と田園 (新字旧仮名) / 野口雨情(著)
むかしの出窓に鐵葉ぶりきの帽子が飾つてある。
定本青猫:01 定本青猫 (旧字旧仮名) / 萩原朔太郎(著)