“暗礁”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あんしょう82.1%
あんせう7.1%
かくれいわ3.6%
カクレバエ3.6%
リーフ3.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風のない朝の大海原を、たくみに暗礁あんしょうのあいだをくぐりぬけ、うねりの山を、あがったりおりたりして、北をさして、こぎすすんだ。
無人島に生きる十六人 (新字新仮名) / 須川邦彦(著)
こゝまでは平次の探索の滑り出しは、極めて快適に行きましたが、それから先は恐ろしい暗礁あんせうに乘り上げてしまつたのです。
舷へ手をかけて、神様のような顔を出して、何にもねえ、八方から波をぶッつける暗礁かくれいわがあるばかりだ、迷うな、ッていわしった。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見るから暗礁カクレバエの多かり相な、石田・初山の前海である。気ぜはしない震動を船体全体に響かしながら、走つてゐる。
雪の島:熊本利平氏に寄す (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
あのS・O・S小僧が颱風たいふうや、竜巻スパウトや、暗礁リーフをこの船の前途コース招寄よびよせる魔力を持っちょる事が、合理的に証明出来るチウならタッタ今でもあの小僧を降す
難船小僧 (新字新仮名) / 夢野久作(著)