“かくれいわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暗礁50.0%
50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
舷へ手をかけて、神様のような顔を出して、何にもねえ、八方から波をぶッつける暗礁かくれいわがあるばかりだ、迷うな、ッていわしった。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
血迷ったかこいつら、爺様までが何をいうよ、島も山も、海の上へ出たものは石塊いしころ一ツある処じゃねえ。暗礁かくれいわへ誘い寄せる、つれを呼ぶ幽霊船ゆうれいぶねだ。
海異記 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
しかるに明治年間ある知事の時代に、たぶん机の上の学問しか知らないいわゆる技師の建言によってであろう、このかくれいわが汽船の出入りの邪魔になると言ってダイナマイトで破砕されてしまった。
藤棚の陰から (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)