“あんしょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
暗誦51.8%
暗礁20.9%
諳誦18.2%
安祥5.5%
暗唱0.9%
安象0.9%
安庠0.9%
安詳0.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その感じやすい少年の気持を害さないようにいつも注意しながら、学課を暗誦あんしょうさせ、宿題を読んでやり、調べてやることさえあった。
うみいろつめていた船長せんちょうが、突然とつぜん危険きけん警告けいこくはっしましたが、もうまにあわなかった。ふねは、ひどいおとをたて、暗礁あんしょう衝突しょうとつしたのです。
船の破片に残る話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして空気のしめりの丁度ちょうどいい日またむずかしい諳誦あんしょうでひどくつかれたつぎの日などはよくアラムハラドはみんなをつれて山へ行きました。
大久保主計は安祥あんしょう旗本、将軍家斉いえなりのお気に入りであった。それが何かの失敗から、最近すっかり不首尾となった。そこで主計はどうがなして、昔の首尾にかえろうとした。
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「そらひつじやおりや犬やひつじ飼いのことを考えてごらんなさい。それができれば、このお話のはじめのほうは暗唱あんしょうができるでしょう」
ミリガン夫人ふじんは、びっくりしてわたしの顔を見た。けれどかの女がわけを問うさきに、アーサは『おおかみと小ひつじ』のお話を暗唱あんしょうしだした。わたしはミリガン夫人の顔を見た。
「先頃、安象あんしょうで大敵に待たれた時、見つけない一名の将が手勢百人たらずを率い、予の苦戦を援けていたが、さだめし我に仕官を望む者であろう。いずれの隊伍に属しておるか、ただしてみよ」
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ご帰途を安象あんしょう附近に待って
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
如来はいつか彼の向うに威厳のある微笑びしょうを浮べたまま、安庠あんしょうとこちらへ歩いている。
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
三業純浄さんごうじゅんじょうは何の修法にも通有の事である。今は言葉をも発せず、言わんともせず、意を動かしもせず、動かそうともせず、安詳あんしょうに身を清くしていた。
魔法修行者 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)