“竹垣”の読み方と例文
読み方割合
たけがき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
五、六ねんは、たちまちにぎてしまいました。植木屋うえきやが、七、八ねんつといった竹垣たけがきも、このあきにはあたらしくしなければなりませんでした。
生きぬく力 (新字新仮名) / 小川未明(著)
とほければ木犀もくせいかをりたか横町よこちやうなり。これより白山はくさんうらでて、天外君てんぐわいくん竹垣たけがきまへいたるまでは我々われ/\これ間道かんだうとなへて、よるいぬゆる難處なんしよなり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そこで更闌こうたけて抜き足をして、後ろ口から薄暗い庭へ出て、阿部家との境の竹垣たけがきの結びなわをことごとく切っておいた。
阿部一族 (新字新仮名) / 森鴎外(著)