“千辛萬苦”の読み方と例文
新字:千辛万苦
読み方割合
せんしんばんく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たのんでよこしたるならん五年のあひだ千辛萬苦せんしんばんくしてためたる金子もよく/\我に授らぬ金なり斷念あきらめるより外無しと力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
抱持はうぢ不十分ふじふぶん甲斐かひなきうらめしくなりててたしとおもひしは咋日きのふ今日けふならず我々われ/\二人ふたりくとかば流石さすが運平うんぺい邪慳じやけんつのれるこゝろになるはぢやうなりおやとてもとほ一徹いつてつこゝろやはらぎらば兩家りやうけ幸福かうふくこのうへやある我々われ/\二人ふたりにありては如何いか千辛萬苦せんしんばんくするとも運平うんぺい後悔こうくわいねんまじくしてや
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
分てつかはせし程のことゆゑ私し心底御賢察けんさつ下されたく萬一右等の儀を遺恨ゐこんに思ふ程ならば五ヶ年の間た千辛萬苦せんしんばんくしてたくはへたる金子をいかに叔母成ばとて分てはつかはしませぬ是意旨いし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)