“せんしんばんく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
千辛万苦60.0%
千辛萬苦40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
れば自国の衰頽すいたいに際し、敵に対してもとより勝算しょうさんなき場合にても、千辛万苦せんしんばんく、力のあらん限りをつくし、いよいよ勝敗のきょくに至りて始めて和を講ずるか、もしくは死を決するは立国の公道にして
瘠我慢の説:02 瘠我慢の説 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
たのんでよこしたるならん五年のあひだ千辛萬苦せんしんばんくしてためたる金子もよく/\我に授らぬ金なり斷念あきらめるより外無しと力を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
抱持はうぢ不十分ふじふぶん甲斐かひなきうらめしくなりててたしとおもひしは咋日きのふ今日けふならず我々われ/\二人ふたりくとかば流石さすが運平うんぺい邪慳じやけんつのれるこゝろになるはぢやうなりおやとてもとほ一徹いつてつこゝろやはらぎらば兩家りやうけ幸福かうふくこのうへやある我々われ/\二人ふたりにありては如何いか千辛萬苦せんしんばんくするとも運平うんぺい後悔こうくわいねんまじくしてや
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
分てつかはせし程のことゆゑ私し心底御賢察けんさつ下されたく萬一右等の儀を遺恨ゐこんに思ふ程ならば五ヶ年の間た千辛萬苦せんしんばんくしてたくはへたる金子をいかに叔母成ばとて分てはつかはしませぬ是意旨いし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
今宵こよひの中に御役御免をねがへ今宵こよひか明日は御親子御對顏ごたいがんあるに相違さうゐなし然すれば是迄つくせし千辛萬苦せんしんばんくも水のあわとなり諸天善神へ祈誓きせいかけし甲斐もなく嗚呼あゝ是非ぜひもなし明朝みやうてう六ツの時計を相※あひづせがれ忠右衞門を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)