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取殘
我々の
著手するのは、一
本老松のある
雜木山の
中で、
一寸眼には、
古墳でも
有るかと
思はれるが、これは四
方を
畑に
開いて
自然に
取殘された一
區劃に
他ならぬ。
かういふ
構造に
於ては、
大きな
地震動に
對して
眞先に
傷むのは
最下層である。
更に
震動が
強いと
階下の
部分が
潰れ、
上層の
多くは
直立の
位置の
儘に
取殘される。
日本に
取つては
大正六
年以來の
問題、
又之を
世界から
見ると、
世界何れの
國と
雖も
金解禁は
已に
決行されて
居つて
只日本だけが
取殘されて
居るからして、
何時日本は
金の
解禁をするか