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取殘
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とりのこ
ふりがな文庫
“
取殘
(
とりのこ
)” の例文
新字:
取残
我々
(
われ/\
)
の
著手
(
ちやくしゆ
)
するのは、一
本
(
ぽん
)
老松
(
らうしやう
)
のある
雜木山
(
ざふきやま
)
の
中
(
なか
)
で、
一寸眼
(
ちよつとめ
)
には、
古墳
(
こふん
)
でも
有
(
あ
)
るかと
思
(
おも
)
はれるが、これは四
方
(
はう
)
を
畑
(
はた
)
に
開
(
ひら
)
いて
自然
(
しぜん
)
に
取殘
(
とりのこ
)
された一
區劃
(
くゝわく
)
に
他
(
ほか
)
ならぬ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
かういふ
構造
(
こうぞう
)
に
於
(
おい
)
ては、
大
(
おほ
)
きな
地震動
(
ぢしんどう
)
に
對
(
たい
)
して
眞先
(
まつさき
)
に
傷
(
いた
)
むのは
最下層
(
さいかそう
)
である。
更
(
さら
)
に
震動
(
しんどう
)
が
強
(
つよ
)
いと
階下
(
かいか
)
の
部分
(
ぶぶん
)
が
潰
(
つぶ
)
れ、
上層
(
じようそう
)
の
多
(
おほ
)
くは
直立
(
ちよくりつ
)
の
位置
(
いち
)
の
儘
(
まゝ
)
に
取殘
(
とりのこ
)
される。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
日本
(
にほん
)
に
取
(
と
)
つては
大正
(
たいしやう
)
六
年
(
ねん
)
以來
(
いらい
)
の
問題
(
もんだい
)
、
又
(
また
)
之
(
これ
)
を
世界
(
せかい
)
から
見
(
み
)
ると、
世界
(
せかい
)
何
(
いづ
)
れの
國
(
くに
)
と
雖
(
いへど
)
も
金解禁
(
きんかいきん
)
は
已
(
すで
)
に
決行
(
けつかう
)
されて
居
(
を
)
つて
只
(
たゞ
)
日本
(
にほん
)
だけが
取殘
(
とりのこ
)
されて
居
(
ゐ
)
るからして、
何時
(
いつ
)
日本
(
にほん
)
は
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
をするか
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
ある朝——其頃私は甲の友達から乙の友達へといふ風に友達の下宿を
轉
(
てん
)
々として暮してゐたのだが——友達が學校へ出てしまつたあとの
空虚
(
くうきよ
)
な空氣のなかにぼつねんと一人
取殘
(
とりのこ
)
された。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
それを
見
(
み
)
ると、
青
(
あを
)
い
柿
(
かき
)
は
自分
(
じぶん
)
獨
(
ひと
)
り
取殘
(
とりのこ
)
されたやうに、よけいに
力
(
ちから
)
を
落
(
おと
)
しました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
取返して下さると仰せられ誠に
優
(
やさ
)
しき御奉行樣なりと
一人
(
ひとり
)
悦び居たりけり又小僧の三吉は白洲へ一人
取殘
(
とりのこ
)
され
泣
(
なき
)
しと云て皆々に笑はれたる
故
(
ゆゑ
)
家
(
うち
)
へ歸るや
否
(
いな
)
や
店
(
みせ
)
の
隅
(
すみ
)
に
小
(
ちひ
)
さく成て居るゆゑ番頭久兵衞は三吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
例
(
れい
)
の
酒癖
(
しゆへき
)
何處
(
どこ
)
の
店
(
みせ
)
にか
醉
(
ゑ
)
ひ
倒
(
たふ
)
れて
寢入
(
ねい
)
りても
仕舞
(
しまひ
)
しものかそれなればいよいよ
困
(
こま
)
りしことなり
家
(
うち
)
にても
嘸
(
さぞ
)
お
案
(
あん
)
じ
此家
(
こゝ
)
へも
亦
(
また
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なり
何
(
なに
)
とせんと
思
(
おも
)
ふ
程
(
ほど
)
より
積
(
つも
)
る
雪
(
ゆき
)
いとゞ
心細
(
こゝろぼそ
)
く
燭涙
(
しよくるゐ
)
ながるゝ
表
(
おもて
)
二階
(
にかい
)
に
一人
(
ひとり
)
取殘
(
とりのこ
)
されし
新田
(
につた
)
のお
高
(
たか
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
取
常用漢字
小3
部首:⼜
8画
殘
部首:⽍
12画
“取”で始まる語句
取
取出
取縋
取柄
取除
取次
取敢
取交
取做
取付