“酒癖”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
しゅへき36.4%
さけくせ27.3%
さけぐせ18.2%
しゅぐせ9.1%
しゆへき9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そもそも私の酒癖しゅへきは、年齢の次第に成長するにしたがっのみ覚え、飲慣れたとうでなくして、うまれたまゝ物心ものごころの出来た時から自然に数寄すきでした。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
牧野は始終愉快そうに、ちびちびさかずきめていた。そうして何か冗談じょうだんを云っては、お蓮の顔をのぞきこむと、突然大声に笑い出すのが、この男の酒癖さけくせの一つだった。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
三十前後の獨り者で、人は好いが酒癖さけぐせの惡い男、疑へば先づこれが一番疑はれる地位にあります。
「そんなお悪いご酒癖しゅぐせとは、ついぞ今日まで、右馬介も存じませんでしたが」
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
れい酒癖しゆへき何處どこみせにかたふれて寢入ねいりても仕舞しまひしものかそれなればいよいよこまりしことなりうちにてもさぞあん此家こゝへもまたどくなりなにとせんとおもほどよりつもゆきいとゞ心細こゝろぼそ燭涙しよくるゐながるゝおもて二階にかい一人ひとり取殘とりのこされし新田につたのおたか
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)