“死屍累々”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ししるいるい83.3%
ししるゐ/\16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それも見るまに黒けむりとなり、真紅の群炎ぐんえんとなった。そして、吹き狂う熱風は、早くも死屍累々ししるいるいの惨を地に照らし出している。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
濛々もうもう淡黄色たんこうしよくを帯びた毒瓦斯が、霧のように渦を巻いて、路上一杯にってゆく。死屍累々ししるいるい酸鼻さんびきわめた街頭が、ボッと赤く照しだされた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
死屍累々ししるゐ/\とはあのことですね。それがみんな夫婦ふうふなんだから實際じつさいどくですよ。つまりあすこを二三ちやうとほるうちに、我々われ/\悲劇ひげきにいくつ出逢であふかわからないんです。それかんがへると御互おたがひじつ幸福かうふくでさあ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)