“死屍累々”のいろいろな読み方と例文
読み方(ふりがな)割合
ししるいるい83.3%
ししるゐ/\16.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
——そのはやさは、まだ死屍累々ししるいるいなぎさに洗われている姉川を、夜々けわたる時鳥ほととぎすにも似ていた。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「やるな」と、大将の危機と見て、公孫瓚の旗下、侍大将など、幾人となく、彼に当り、また幾重となく、文醜をつつんだが、みな蹴ちらされて、死屍累々ししるいるいの惨状を呈した。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、目標を圧縮してゆく武者声の潮、矢ひびき、太刀音。それも見るまに黒けむりとなり、真紅の群炎ぐんえんとなった。そして、吹き狂う熱風は、早くも死屍累々ししるいるいの惨を地に照らし出している。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
死屍累々ししるいるい酸鼻さんびきわめた街頭が、ボッと赤く照しだされた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
死屍累々ししるいるいとはあの事ですね。それがみんな夫婦なんだから実際気の毒ですよ。つまりあすこを二三丁通るうちに、我々は悲劇にいくつ出逢うか分らないんです。それを考えると御互は実に幸福でさあ。夫婦になってるのがにくらしいって、石で頭をられる恐れは、まあ無いですからね。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
死屍累々ししるゐ/\とはあのことですね。それがみんな夫婦ふうふなんだから實際じつさいどくですよ。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)