“淡黄色”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
たんこうしょく50.0%
あわきいろ12.5%
うすきいろ12.5%
たんくわうしよく12.5%
たんこうしよく12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこに残った淡黄色たんこうしょくの水をいと興深げに眺めていたが、こんどは何思ったものかその水を指先につけて、卓子テーブルの上に伸べてあった漫画の水兵の紙面へポタポタとたらし
流線間諜 (新字新仮名) / 海野十三(著)
点火器ライター淡黄色あわきいろい光に照し出された一つの顔は、たしかに松山虎夫の顔であるには相違なかったけれど、そこには最早もはやあの活々いきいきとしたほがらかなスポーツ・マン松山の顔はなかった。
麻雀殺人事件 (新字新仮名) / 海野十三(著)
もはや部屋のなかには電気がついてゝ戸は立てられてあった、そして淡黄色うすきいろい光りが茫然ぼんやりと部屋の中程を浮かさるゝやうになって見えた。
かなしみの日より (新字旧仮名) / 素木しづ(著)
大樹の蔭に淡黄色たんくわうしよくの僧堂と鬱金うこん袈裟けさを巻きつけた跣足はだしの僧、この緑と黄との諧調は同行の画家のカンバスに収められた。(十二月八日)
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
濛々もうもう淡黄色たんこうしよくを帯びた毒瓦斯が、霧のように渦を巻いて、路上一杯にってゆく。死屍累々ししるいるい酸鼻さんびきわめた街頭が、ボッと赤く照しだされた。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)