“大迂廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おおまわり40.0%
おおまわ20.0%
おほまはり20.0%
だいうかい20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
土地馴れない運転手は、大迂廻おおまわりをしてようやくコックス家の前へ辿りつくと、坂口はイライラしながら車を飛下りて石段を馳上るなり、烈しく扉を叩いた。
P丘の殺人事件 (新字新仮名) / 松本泰(著)
左手の横通りから出て来たに違いない。若し右横町に彼等の巣があるとすれば、海浜旅館にゆく為にH通りへ出るのは大迂廻おおまわりだ。
緑衣の女 (新字新仮名) / 松本泰(著)
この某町ぼうまちから我村落わがそんらくまで七車道しやだうをゆけば十三大迂廻おほまはりになるので我々われ/\中學校ちゆうがくかう寄宿舍きしゆくしやから村落そんらくかへときけつしてくるまらず、なつふゆ定期休業ていききうげふごとかなら
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
女が如何いかに方角を悟らせまいとして、大迂廻だいうかいをやっていたかが察せられる。薬研堀やげんぼり、久松町、浜町と来て蠣浜橋かきはまばしを渡った処で、急にその先が判らなくなった。
秘密 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)