“かどわかし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
誘拐45.0%
拐引22.5%
勾引17.5%
誘拐者7.5%
拐帯5.0%
誘拐師2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「かえすがえすも不幸な身の上、はてこれは困ったことだ」頼正はその眼をひそめたが、「ところで誘拐かどわかしの人買いは今どこに何をしておるぞ?」
八ヶ嶽の魔神 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
薬剤をもって子女を惑わしたという罪に問おうとすれば、娘も最初から共謀である。さりとて、財物を奪ったとか、拐引かどわかしを働いたとかいうのでもない。
中にゃあお前勾引かどわかしをしかねねえような奴等が出入でいりをすることがあるからの、飛んでもねえ口に乗せられたり、猿轡さるぐつわめられたりすると大変だ。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それでうまくゆくと思うと大まちがえだ、老耄おいぼれ乞食こじきめが、誘拐者かどわかしめが!
嘘をけい、誰じゃと思うか、ああ。貴公目下のこの行為は、公の目から見ると拐帯かどわかしじゃよ、詐偽さぎじゃな。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
悪漢わる誘拐師かどわかしがうろついている、夕暮れ時の盛り場などへ
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)