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かどわかし
ふりがな文庫
“
誘拐
(
かどわかし
)” の例文
「あの
誘拐
(
かどわかし
)
なら、俺の方じゃもう
検挙
(
あげ
)
るばかりになっているんだ。
満更
(
まんざら
)
知らねえ顔でもない兄哥に恥を掻かせるでもないと思ってね」
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「かえすがえすも不幸な身の上、はてこれは困ったことだ」頼正はその眼を
顰
(
ひそ
)
めたが、「ところで
誘拐
(
かどわかし
)
の人買いは今どこに何をしておるぞ?」
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
企
(
たく
)
みをして
誘拐
(
かどわかし
)
をしようという人と、どちらが白いか黒いか、そういうお方に見てもらおうじゃありませんか
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「
放火
(
つけび
)
、
殺人
(
ひとごろし
)
、
誘拐
(
かどわかし
)
、詐欺——と云ったような荒っぽいことを、日常茶飯事といたしている、極めて善良な正直者たちで」
生死卍巴
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
三日と請合った日は今日限りとなりましたが、どこへどう隠されたか、お雛の
在処
(
ありか
)
を嗅ぎ出す手掛りも、その
誘拐
(
かどわかし
)
の悪者の当ても付かないのです。
銭形平次捕物控:005 幽霊にされた女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
通して当家様へお預け申した人、いくら高利貸が御商売でも、
誘拐
(
かどわかし
)
までなさるんじゃございますまいね
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「ご定法によってのお捕り物、そうか否かがわからねえような、そんなヤクザの俺らと思うか!
誘拐
(
かどわかし
)
も誘拐、質の悪い、悪い悪い誘拐だア!」
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その中で、怪我人が三人、
誘拐
(
かどわかし
)
が一人、
奪
(
と
)
られた金は五百両あまり、何しろ意地が悪くて、賢くて、残酷で、敏捷で、手の付けようのない
曲者
(
くせもの
)
です。
銭形平次捕物控:039 赤い痣
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「何を言ってやがるんだい、
誘拐
(
かどわかし
)
め、ぐずぐず言わずに娘をお出しよ、出さないとためにならないよ」
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
解ったかい、石原の、お
願
(
ねげ
)
えだから、その縄を解いて俺に渡してくれ。あの
悪戯者
(
いたずらもの
)
や
誘拐
(
かどわかし
)
の悪者は、俺がキッと探し出して、お前の手柄にさしてやる
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
不穏の言説を注ぎ込むかと思うと、他方田舎や農村へ入っては、一揆を起こさせたり指揮したりし、もっと下がった
輩
(
やから
)
になると押し借り
強請
(
ゆすり
)
、
誘拐
(
かどわかし
)
までやる
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
えッ、黙らないか、武士に向って
誘拐
(
かどわかし
)
とは何だ。——借金の
抵当
(
かた
)
に、今晩は拙者が
直々
(
じきじき
)
に
伴
(
つ
)
れ帰り、
内祝言
(
ないしゅうげん
)
を済ませて、宿の妻にするに何の不思議だ。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ようがす、やりやしょう、合点だ! ……
誘拐
(
かどわかし
)
と来ちゃアこっちの領分、まして高萩のお身内衆のお頼み恐れるところはありゃアしねえ。それ行け、ワ——ッ」
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「——神田の平次が来て、下手人の目星が付いたそうだから、明日は伊太郎照吉殺しも、お夏と清次郎の
誘拐
(
かどわかし
)
野郎も縛られるに違いないとこう言うんだ」
銭形平次捕物控:112 狐の嫁入
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
誘拐
(
かどわかし
)
め!」
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
「
如何
(
いか
)
なる物——とは読んで字のごとく物だ。その辺の
樽
(
たる
)
でも
瓶
(
かめ
)
でも古下駄でも持って行くがいい。人間を連れて行くのは
誘拐
(
かどわかし
)
も同様ではないか、
痴呆奴
(
たわけめ
)
」
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
別に
誘拐
(
かどわかし
)
の確証があるわけではないので、与力同心の出役はありません。十手を預かる銭形平次が、見込みで召捕って、証拠を突き付けて口を開かせるつもり。
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
その娘はかねがね拙者所望の品だ。六百五十両の代りに貰って行くのが、
誘拐
(
かどわかし
)
同様とは何という言い草だ
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「というと、
誘拐
(
かどわかし
)
は継母のお滝ではないというように聞えるが、確かにそういった見込みでもあるのか」
銭形平次捕物控:002 振袖源太
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
巾着切
(
きんちゃくき
)
り上がりの弟子の滝松というのを使って、近所でかっ払い、こそ泥、
誘拐
(
かどわかし
)
を働かせ、その
盗
(
と
)
った物やさらった子供を隠しておいて、人相や占いの客が来ると
銭形平次捕物控:094 死相の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
盃は
幾巡
(
いくまわ
)
りかして、さんざめく一座、
誘拐
(
かどわかし
)
も何も忘れてしまって、だいぶいい心持になって来ましたが、どうしたことか、しばらく経っても、お静の姿が見えません。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
盃は
幾巡
(
いくまわ
)
りかして、さんざめく一座、
誘拐
(
かどわかし
)
も何も忘れてしまって、だいぶいい心持になって来ましたが、どうしたことか、しばらく経っても、お静の姿が見えません。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし、七人の花嫁
誘拐
(
かどわかし
)
の手口は、
悉
(
ことごと
)
く周到な用意と、長い間の計画でやったことで、偶然の廻り合せで、行当りばったりな仕事でないことはよくわかっております。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかし、七人の花嫁
誘拐
(
かどわかし
)
の手口は、
悉
(
ことごと
)
く周到な用意と、長い間の計画でやったことで、偶然の廻り合せで、行当りばったりな仕事でないことはよくわかっております。
銭形平次捕物控:010 七人の花嫁
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「ところが巴屋の旦那、世の中には良いことばかりはないもので、こんな結構なことのある本所深川に、近頃若い女の
誘拐
(
かどわかし
)
が
流行
(
はや
)
るのには困ったものじゃありませんか」
銭形平次捕物控:029 江戸阿呆宮
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
先刻
(
さっき
)
、
三輪
(
みのわ
)
の万七親分が来て
誘拐
(
かどわかし
)
の疑いがあるとかおっしゃって、旦那に縄を打って
伴
(
つ
)
れて行きましたよ、——番頭さんも三人縛られましたが、どんな御用でしょう」
銭形平次捕物控:029 江戸阿呆宮
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「いいてえことよ、誰も八五郎を
誘拐
(
かどわかし
)
の
曲者
(
くせもの
)
だと言う
気遣
(
きづけ
)
えはねえ」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「八、また
誘拐
(
かどわかし
)
らしいぜ」
銭形平次捕物控:043 和蘭カルタ
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
誘拐
(
かどわかし
)
かな」
銭形平次捕物控:140 五つの命
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“誘拐”の解説
誘拐(ゆうかい、英語: kidnapping)とは、他人を騙して誘い出して連れ去ること。「かどわかし」とも言う。
(出典:Wikipedia)
誘
常用漢字
中学
部首:⾔
14画
拐
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
“誘拐”で始まる語句
誘拐者
誘拐師
誘拐罪
誘拐事件