“在処”のいろいろな読み方と例文
旧字:在處
読み方割合
ありか74.5%
ありど11.8%
ありどころ7.8%
アリカ3.9%
ありどこ2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「明朝までに御墨付が返らなければ、生きてお前に逢うのもこれ限りだ、——その娘とやらを拷問にかけても、御墨付の在処ありかただしてくれ」
眼下まなした深田ふけだに映る日の在処ありどかがやきしるし月のごと見ゆ
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
もとは南部男爵だんしゃく家の鷹匠たかじょうなり。町の人綽名あだなして鳥御前とりごぜんという。早池峯、六角牛の木や石や、すべてその形状と在処ありどころとを知れり。年取りてのち茸採きのことりにとて一人のつれとともに出でたり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
風に順うて放つた処が、御原郡の姫社之社に墜ち、再飛び返つて、山途川の辺の田村に来て落ちたので、神の在処アリカが知れたとある。
幣束から旗さし物へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
鶺鴒の眼睛がんせい在処ありどこを月に三度易えるとは、平生から恐ろしい細かい細工を仕たものだ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)