“眼睛”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
がんせい45.5%
ひとみ36.4%
9.1%
めぐろ9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「左様で御座います! 梅子さんを私の同伴者つれやいに貰いたいと常に願っております!」きっぱりと言い放って老先生の眼睛がんせいを正視した。
富岡先生 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
二人ふたりに別れて自分の船室に帰った葉子はほとんど delirium の状態にあった。眼睛ひとみは大きく開いたままで、盲目めくら同様に部屋へやの中の物を見る事をしなかった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
お勢は眼睛を地上に注いで、黙然もくねんとして一語をも吐かなかッた。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
跡から機織女はたおりっこ緒手巻おだまきを持って出て来たところが、其の娘子むすめっこさむれえが脇差で突ッ通すと、女が振髪ふりがみって眼睛めぐろまわしてほっこりきエッたって云いやんすから、跡で聞いたら妹脊山いもせやまの狂言だッて
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)