“め”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:
語句割合
31.0%
21.8%
9.0%
6.1%
5.6%
5.1%
4.9%
3.7%
1.8%
1.4%
(他:176)9.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
左手ゆんでへて、むすいて、たけかはから燒團子やきだんご、まだ、いきりの
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
あさになって野鴨達のがもたちきてみますと、見知みしらないものているのでをみはりました。
女の子はいかにもつらそうにを大きくしても一度こっちをふりかえってそれからあとはもうだまって出て行ってしまいました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
次の朝あまがえるどもはをさまして見ますと、もう一ぴきのとのさまがえるが来ていて、団長とこんなはなしをしていました。
カイロ団長 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「さてはその方、あらかじめ自分でぬすみ、松の根元にかくしいたものにちがいあるまい。不届ふとどきもの!」
とんまの六兵衛 (新字新仮名) / 下村千秋(著)
「馬鹿……その一円は昨日きのうの診察料じゃ。それを取返しに来るような奈良原到と思うか。見損なうにも程があるぞ」
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
初冬の深更のこと、雪明りをづるまま写経に時を忘れてゐると、窓外から毛の生えた手を差しのべて顔をなでるものがあつた。
閑山 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
そのつるむときはすなわち変じて二小蛇とる、竜の性粗猛にして、美玉空青ぐんじょうづ、喜んで燕肉を嗜む
八千矛の神のみことは、とほ/″\し高志こしの国にくはをありと聞かして、さかをありと聞こして……
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
「山科郷にわびしゅう暮らすみくずというしずでござります。殿にお目見得めみえを願いとうて参じました」
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
簡易の一生を送れる王、イギリスのアルリーゴのかしこにひとり坐せるを見よ、かれの枝にはまされるあり 一三〇―一三二
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
そして、しばらくたつとまた、若草わかくさをふいて、陽炎かげろうのたつ、はるがめぐってきたのであります。
お姫さまと乞食の女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかもゆきなすゆびは、摩耶夫人まやぶにんしろほそはな手袋てぶくろのやうに
雪霊記事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ロレ いや、寛大くわんだいなお宣告いひわたし、一めいされいで、追放つゐはうにせいとの命令おほせぢゃ。
霞のかかったようながもどかしく、パチパチ瞬きしたが、でもやっぱりうすものとおしたようにしか写らなかった。
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
半三郎は静かに顔を上げた。思い込んだ涼しいで赤猪口兵衛の恐縮顔を見上げると、又も破れ畳にピッタリと額をスリ付けた。
早咲きの桃の花とでも言いましょうか。頬がポッと淡桃色で、文鳥のような、黒い優しげなで、じッとこちらをうかがっている。
顎十郎捕物帳:16 菊香水 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
弁馬はこう自嘲すると共に、すぐ明け方の夢の中から、おえつと、角三郎の顔だけを脳膜にぼんやり映し出していた。
御鷹 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かるい空を見て、しょぼしょぼした眼を、二三度ぱちつかせたが、箆棒べらぼうめ、こうえたって人間でえと云った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それが私のにわか芸で、どうやら今日まで寿命をのばして来ただけがっけものだと諦めてね、早くこの小屋から別れておくれ。
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
やがて黄金丸のかたわらに、一匹の鼠走り来て、ももの下に忍び入りつ、救助たすけを乞ふものの如し。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
「こないだからだいがのどにとげを立てて物が食べられないでこまっておりますが、ではきっとお話のつり針をのんでいるに相違ございません」と言いました。
古事記物語 (新字新仮名) / 鈴木三重吉(著)
が、長崎渡りの珍菓としてでられた軽焼があまねく世間に広がったは疱瘡ほうそう痲疹はしかの流行が原因していた。
このときの御成も単に遊覧のためで、隅田のながれを前にして、晩春初夏の風景をでるだけのことであったらしい。
鐘ヶ淵 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
「きまったなどは持たぬにかぎる。男としては、独り住みして、折々通うてう女こそが、にくからぬものと」
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここに天の日矛、そのの遁れしことを聞きて、すなはち追ひ渡り來て、難波に到らむとするほどに、その渡の神へて入れざりき。
花のさえ重きに過ぐる深きちまたに、呼びわしたる男と女の姿が、死の底にり込む春の影の上に、明らかにおどりあがる。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
水行くほかに尺寸せきすんの余地だに見出みいだしがたき岸辺を、石に飛び、岩にうて、穿草鞋わらんじり込むまで腰を前に折る。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
坂にさしかゝれるばかりなるころ、見よ一匹のの豹あらはる、輕くしていとはやし、斑點まだらある皮これを蔽へり 三一―三三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
荷車は二頭の牛にかせる物ときまつて居るらしいが、牛はヒンヅ教でシ〓神しん権化ごんげである所から絶対に使役しない。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
「宰相の楊公が江陵に府を開いて、才能のある者をしたいといっています。今が出世の時節です。早くおいでなさい」
伊沢氏よりは既に棠軒が入つて阿部家の医官となつてゐる。然るに今又柏軒をすに至つたのは、正弘が治療の老手を得むと欲したものか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
が自分の傍からこの精霊を退散させる力が自分にないと同様に、この覆い物をくるだけの力がどうしても彼にはなかった。
いいながら、役人たちは、ずかずかと歩き廻り、自身でも、船板を上げたり苫をくったり、厳しい眼を光らしていたが、
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
どうしておさんなんざ学者で先生だっていうけれど、からそんな時にゃあ腰を抜かすね。へい。何だって法律で馬にゃあ乗れませんや、どうでげす。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「機関兵と水兵とは何処でおえは見分ける。これはお前えには分るまい。」権八は私に云つた。
ある職工の手記 (新字旧仮名) / 宮地嘉六(著)
阿Qは彼に二枚の煎餅をねだり、食べてしまうと四十蝋燭のあまり物を求めて燭台を借りて火を移し、自分の小部屋へ持って行ってひとり寝た。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
ポポー〓 (ため息をつきながら、ルカーに)いいかい、ルカー、お前わすれないでね――トビーにカラス麦を五百、おまけにやるように言うんだよ。
高くぐっているのは、槍ヶ岳から穂高岳、岳川岳へとかけた岩石の大屏風で、両方とも肩をれにして、大きな岩の塊を虚空に投げ上げている、高さを競って嫉刃ねたばでも合せているように
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
「これが加茂かももりだ」と主人が云う。「加茂の森がわれわれの庭だ」と居士こじが云う。大樹たいじゅぐって、ぎゃくに戻ると玄関にが見える。なるほど家があるなと気がついた。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
細々ほそぼそとした指と指を綾に組んで、前髪の蔭からじっと熱ッぽい流しを向けた。もっと人目のない所で、しみじみと話したいようなふうも溢れている。
鳴門秘帖:01 上方の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おたけは送ってもらわないでもいいといって、森村と園とを等分に流しで見やった。
星座 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
不二よりるに、眼下に飜展ほんてんせられたる凸版地図レリイヴオ・マツプの如き平原のうち白面の甲府をぐりて、毛ばだちたるしわの波をたゝ
霧の不二、月の不二 (新字旧仮名) / 小島烏水(著)
この附近は偃松はいまつの原でなければ、暗礁のような岩角が立っていて、高山植物が点じている、なお北岳を見ていると、東の谷、西の谷、北の谷から霧が吹いて来て、その裾は深谷の方にきながら、頂上をぐって、渦を巻いている。
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
しかるに天皇、吉備きび海部あまべあたえの女、黒姫くろひめという者が美しいとお聞き遊ばされて、し上げてお使いなさいました。
この日向よりし上げたまへる髮長かみなが比賣は、天皇の大御所みもとに請ひ白して
根が三馬鯉丈りじょう系統の戯作者はだに出来上った男だから、いつも月夜に米の飯で暢気に暮し、貧乏にも借金にも少しもげずに、執達吏の応接などは手に入ったもんだった。
――それほどげないかれだった……
春泥 (新字新仮名) / 久保田万太郎(著)
私たちは三本槍を、片ッ端から、登っては降りして、数日前に来たことのある御幣岳の一角と行き合った、嘉門次すら、この三本槍を縦走したのは、この年になるまで、きょうが始めてだと言っていた、岩石の連嶺は、ここで槍ヶ岳から、蒲田谷を包み、焼岳をぐって、びったりともとの位置で、繋ぎ合われた。
谷より峰へ峰より谷へ (新字新仮名) / 小島烏水(著)
急に冷気を覚える朝など、蜻蛉が凍えて地に落ちているのをしばしば見る事がある、私は身につまされて憐れに思い、拾って帰って火鉢や手で温めてやると急に元気づいて部屋中を飛び廻る事があるが、しかし、何んといっても天上陰気がぐって来たのだから致方いたしかたがない、結局死骸となってよこたわってしまう。
楢重雑筆 (新字新仮名) / 小出楢重(著)
ひさはつと鼻ひりて
泣菫詩抄 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫(著)
今でも文明の風の多く吹き渡らず、生活の向上に憧憬あこがれる事を知らぬ桃源場裏の村落へ行ってみると、一・二室しかない粗末なる家に荒蓆を敷いて一家族が団欒し、所謂父はててらにはふたのした気軽な暮らしに、酔生夢死しているものが少くない。
某これより諸国をぐり、あまねく強き犬とみ合ふて、まづわが牙を鍛へ。かたわら仇敵の挙動ふるまいに心をつけ、機会おりもあらば名乗りかけて、父のあだかえしてん。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
ほの白く見える、死んでも往生が出来ないという立ち姿だ、霧がフーッと襲って来て、樹々の間を二めぐり三ぐりして、白檜の梢に、分れわかれになり、ひそひそとささやき合いながら、こっちを振り返って、消えてしまう
白峰山脈縦断記 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
間もなく上品な装幀の日記帳が届けられた。洋吉氏は早速ページくる。
死の快走船 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
そうしてその時は外面そとを狂い廻る暴風雨あらしが、木を根こぎにしたり、へいを倒したり、屋根瓦をくったりするのみならず、今薄暗い行灯あんどんもとで味のない煙草たばこを吸っているこの自分を、粉微塵こみじんに破壊する予告のごとく思われた。
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
古るい人に先だたれ、新らしい人に後れれば、今日きょう明日あすと、その日にはかる命は、あやあやうい。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もうつくろいようもどうしようも無い、全く出来損じになる。材料も吟味ぎんみし、木理も考え、小刀も利味ききあじくし、力加減も気をつけ、何から何まで十二分に注意し、そしてわざの限りをつくして作をしても、木のというものは一々にちがう、どんなところで思いのほかにホロリと欠けぬものでは無い。
鵞鳥 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
遠い代の昔語り。耳明らめてお聴きなされ。中臣藤原の遠つおやあめのおしくもね。遠い昔の 日のみ子さまのおしのいひとみ酒を作る御料の水を、大和国中くになか残る隈なく捜し蒐めました。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そこより入りでまして、悉に荒ぶる蝦夷えみしども一四を言向け、また山河の荒ぶる神どもを平け和して、還り上りいでます時に、足柄あしがらの坂もとに到りまして、御かれひきこす處に、その坂の神、白き鹿になりて來立ちき。
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