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怯
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め
ふりがな文庫
“
怯
(
め
)” の例文
そうして代りに洋食屋、馬肉屋、牛肉屋、小料理屋、ミルクホール、そうした店の
怯
(
め
)
げるさまなく軒を並べ看板をつらねるにいたった。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
根が三馬
鯉丈
(
りじょう
)
系統の戯作者
肌
(
はだ
)
に出来上った男だから、いつも月夜に米の飯で暢気に暮し、貧乏にも借金にも少しも
怯
(
め
)
げずに、執達吏の応接などは手に入ったもんだった。
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
九夏三伏の暑熱にも
怯
(
め
)
げず土佐炭
紅〻
(
あか/\
)
と起して、今年十六の伜の長次と職人一人を相手として他念なく働いたお
庇
(
かげ
)
で、生計も先づ
裕
(
ゆた
)
かに折〻は魚屋の御用聞きなどを呼入れて
名工出世譚
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
そうして、あと、いくらでもまたつゞけられた。——それほど
怯
(
め
)
げないかれだった……
春泥
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
そして、暑さに
怯
(
め
)
げない人々は……というよりも、暑さがつのれば募るほど、逆に、よけい意地になり、いろいろ
嵩
(
かさ
)
にかかって来る人出は、仲見世に、仁王門に、本堂の階段にあふれた。
浅草風土記
(新字新仮名)
/
久保田万太郎
(著)
怯
漢検準1級
部首:⼼
8画
“怯”を含む語句
卑怯
卑怯者
怯気
怯々
怯懦
気怯
物怯
勇怯
怯者
聞怯
御卑怯
怯勇
怯々然
心怯
氣怯
卑怯至極
悪怯
怯弱
怯気々々
怯惰
...