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御門内
読み方 | 割合 |
ごもんない | 66.7% |
ごもんうち | 33.3% |
『
御門内はお
腰の
物が
許りません。お
腰の
物をお
預りいたします。』
掛て
押戻し
假令何樣なる御身分たりとも此所にて御下乘あるべし未だ
公儀より
御達し
無うちは御城代の
御門内打乘決して相成申さず
是非御下乘と
制して
止ざれば然ばとて
餘儀なく門外にて下乘し
玄關へこそは
打通りぬ
づかしや
女子の
身不似合の
菓もの
賣りも
一重に
活計の
爲のみならず
便りもがな
尋ねたやの一
心なりしが
縁しあやしく
引く
方ありて
不圖呼び
入れられし
黒塗塀お
勝手もとに
商ひせし
時後にて
聞けば
御稽古がへりとや
孃さまの
乘したる
車勢ひよく
御門内へ
引入るゝとて
出でんとする
我と
行違ひしが
何に
觸れけん
我がさしたる
櫛車の
前には