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め
客來にやあらん
折わろかりと
歩を
返せしが、さりとも
此處まで
來しものを
此まま
歸るも
無益しゝと、
庭より
廻ぐりて
椽に
上れば、
客間めきたる
所に
話し
聲す
四邊は
廻ぐらす
花園に
秋は
鳴かん
虫のいろ/\、
天然の
籠中に
收めて
月に
聞く
夜の
心きゝたし、
扨もみの
虫の
父はと
問へば、
月毎の十二
日に
供ゆる
茶湯の
主が
夫、
母も
同じく
佛檀の
上にとかや