“廻(め)” の例文
客來(きやくらい)にやあらん折(をり)わろかりと歩(ほ)を返(かへ)せしが、さりとも此處(こゝ)まで來(き)しものを此(この)まま歸(かへ)るも無益(むやく)しゝと、庭(には)より廻(め)ぐりて椽(ゑん)に上(あが)れば、客間(きやくま)めきたる所(ところ)に話(はな)し聲(ごゑ)す
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
四邊(あたり)は廻(め)ぐらす花園(はなぞの)に秋(あき)は鳴(な)かん虫(むし)のいろ/\、天然(てんねん)の籠中(ろうちう)に收(おさ)めて月(つき)に聞(き)く夜(よ)の心(こゝろ)きゝたし、扨(さて)もみの虫(むし)の父(ちゝ)はと問(と)へば、月毎(つきごと)の十二日(ち)に供(そな)ゆる茶湯(ちやとう)の主(ぬし)が夫(それ)、母(はゝ)も同(おな)じく佛檀(ぶつだん)の上(うへ)にとかや
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)