“追廻”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
おいまわ50.0%
おひまは12.5%
おいまわし12.5%
おいめぐ12.5%
おひま12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
さぎかわうそましらたぐいが、うおあさるなどとは言ふまい。……時と言ひ、場所と言ひ、しからずすさまじいことは、さながらおおかみが出て竜宮の美女たちを追廻おいまわすやうである。
妖魔の辻占 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
吾助は猶も追廻おひまはり進んでは退き退ひきては進み暫時しばし勝負は見ざりしに忠八は先刻せんこくよりこぶしにぎりてひかりしが今吾助が眼の前へ來りし時あしのばしかれが向ふずねすくひしかば流石さすがの吾助も不意を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
お城の南、追廻おいまわし門、汐見やぐらを包む大森林と、深い、広い蓮堀を隔てた馬場先、蓮池、六本松、大体山の一帯は青い空の下に向い合ってはぜかえで、紅葉の色を競っていた。
名君忠之 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
くるりくるり追廻おいめぐり追廻り
貞操問答 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
二名にめい水兵すいへい仲間なかま一群ひとむれ追廻おひまはされて、憘々きゝさけびながら逃廻にげまわつた。それは「命拾いのちひろひのおいわひ」に、拳骨げんこつひとづゝ振舞ふるまはれるので『これたまらぬ』と次第しだいだ。勿論もちろん戯謔じやうだんだが隨分ずいぶん迷惑めいわくことだ。